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母乳育児のヒント

母乳育児に役立つヒント

仕事復帰後も母乳育児を続けるためのヒント

もうすぐで年度末。4月からお仕事に復帰されるというママもいらっしゃるでしょう。「育児と仕事を両立できるかな...」と心配しながらも、具体的なイメージがつかず何を準備すればよいか不安に思われる方も多いはず。そこで、復帰後も母乳育児を続けたいママへ、両立するためのヒントをご紹介いたします。

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自分はどのケースか考えよう

 仕事で赤ちゃんと離れる時間が長くなる場合、離れている間も赤ちゃんに母乳を飲んでもらいたいかどうか、まず考えてみましょう。

預けている間も母乳を与えたい場合

 赤ちゃんの預け先が職場の近くにあれば、仕事の休憩時間を利用して直接飲ませに行くこともできるかもしれません。法律では、生後満1年に達しない子供を育児中の女性は、「育児時間」として30分以内の休憩を1日に2回取得できることになっています(*1)。昼休みも加えれば、一日3回直接授乳で仕事をしながら引き続き母乳育児を続けることができます。もちろん、お仕事の内容や、職場の雰囲気で、なかなか仕事を抜け出せないこともあるかもしれません。制度や業務について職場に確認してみるとよいでしょう。 

 預け先が離れている場合は、搾乳した母乳を預け先で与えてもらえるかどうかまず確認してみてください。もしも、搾乳した母乳を預かって、ママに代わって保育士さんやご家族が与えてくれるようでしたら、一日何回か搾乳し、冷凍保存しておきましょう。仕事に復帰したからといって急に母乳の分泌が減るわけではないので、最初のうちは仕事中に胸の張りが気になるママも多いようです。そんな時、職場で搾乳し、搾乳した母乳を冷凍庫で凍らせて、翌日預け先に持っていくことができたら効率的ですよね。その場合は、母乳を保存しておくボトルや保存バッグを準備しておきましょう。持ち帰る用に保冷バッグも用意しておくと便利です。「メデラママ」のマイストーリーでご紹介しているワーキングマザー原真理恵さんのインタビューも参考にしてみてくださいね。

預けている間は母乳を与えない場合

 保育園ではミルクを飲ませることを勧められている方、また赤ちゃんの離乳食の進み具合では、日中は母乳を飲ませなくてもよい場合もあるかと思います。朝の出勤前や、帰宅してから赤ちゃんに直接授乳するだけでも母乳を与えていることには変わりはなく、母乳育児は継続できます。しかし、日中、母乳をおっぱいの中に溜めたままにしておくと母乳の生成を抑制する因子が働き、母乳の分泌量は減っていきます(*2)。これからも、長く母乳育児を続ける予定の方は、日中は搾乳することで分泌量を落とさないようにすることをお勧めします。

搾乳について職場に相談してみよう

 業務のことを考えながら、搾乳ができるか。そもそも、搾乳の時間や場所は確保できるのか。職場の上司や同僚に迷惑をかけてしまわないか...など、不安はあると思います。まずは、職場に相談してみませんか?どこか搾乳ができる場所があるかどうか、救護室や休憩室、会議室など短時間使わせてもらえるかどうかを聞いてみましょう。また、さく乳器を使用する場合は、煮沸消毒用の電子レンジや、搾乳した母乳を冷凍して持ち帰るため、冷凍庫も使用できればとてもありがたいですね。搾乳にかかる時間は人それぞれですが、電動のさく乳器を利用すれば大体、片胸で5分~15分。両胸同時に搾乳する場合は、両胸で5分~15分ほどです。さく乳器を洗う、消毒する等の時間を考えると、5分~10分ほどの余裕をみておきたいところです。職場に、先輩ママたちが働いている場合は、経験談やアドバイスを聞いてみるのもいいですね。 

 メデラでは、仕事復帰後も母乳育児を続けたいママ社員のために、さく乳室「Mothers' Room」を設置しています。多くの企業でも授乳中の社員に対しての理解が広がるように願っています。

 メデラのさく乳室や『出産後の仕事復帰と母乳育児に関する調査』に関するリリースはこちら

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*1 労働基準法第67条 
*2 参考文献: 水野克己(2012)『母乳育児学』,南山堂

〜助産師さんからのアドバイス〜

 職場復帰のために母乳をやめたい、もしくはやめたという話をよく耳にします。 また逆に、母乳育児を続けたいから職場復帰をあきらめた方もいらっしゃるようです。 これは「職場復帰=断乳する」という考えが根底にあっての悩みだと思いますが、ちょっともったいないなと思います。むしろ職場復帰をしながら母乳を続けるメリットはたくさんあります。例えば、保育園で過ごす子どものうち、母乳を飲んでいる子のほうが風邪や中耳炎などの感染症にかかりにくいといわれています。働くママにとって子どもの熱や病気で仕事を休むのは大きな悩みですよね。さく乳時間を作ることで子どもの免疫力が高められるとしたら、その時間は決して無駄にはならないと思います。
 また、一緒にいられる時間が短いからこそ、授乳をしながらスキンシップをするひとときは大切にしたいですよね。仕事で離れる分、子どもと一緒に過ごす時間が減ることに後ろめたさを感じるママもいますが、搾乳した母乳を飲ませてあげられたら、離れている時間もつながっていられますね。保育環境や職場環境、家族の協力なども必要になりますが、ぜひ、すぐにあきらめてしまわずに、「メリットも大きいから、続けられる方法はないかな?」と視点を切り替えてみることをおすすめします。ちょっとした工夫で、育児も仕事も楽しく続けられるといいですね。

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(株)とらうべ 助産師・宮里風葵さん
総合病院に助産師として勤務後、現在は(株)とらうべにて、母乳育児を含めた育児相談や、タッチケアの講師として活躍中。