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Stoy vol.8

ママになっても美容師でいたい。その希望をお店のみんなが叶えてくれた。

山下さんの職業は、美容師。長男の結叶(ゆいと)くんを出産後、4ヵ月で独身時代より勤務していた都内美容室への職場復帰を希望していましたが、保育園が決まらず、現在はご主人のサポートを得ながら日曜祝日のみ出勤しています。同じく幼いお子さんを育てているオーナーご夫婦をはじめほかのスタッフの理解のもと、お客さまが帰られた隙間の時間を利用してさく乳し、完全母乳を続けているそうです。決して平坦ではないけれど、そのときどきの状況をポジティブに捉えながら完全復帰をめざす明るい笑顔が印象的でした。今回は、山下さんが勤務する美容室のオーナーである中村さんにもお話を伺いました。
<プロフィール>

山下未来(みらい)さん
2014年9月16日に結叶(ゆいと)くんを40週4日で出産。2015年3月から現在も*スイング・マキシを使用。4月から日曜祝日のみ出勤し、11時から19時の勤務中に2回、さく乳している。


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ー特に大きなトラブルもなく、出産の2ヵ月前まで働いていたとお聞きしています。

 はい。一度だけ、もともとあった腰痛が悪化してお休みをいただいたことはありましたが、おかげさまで産前も元気でした。カットもシャンプーも椅子に座ってできるので、負担は少なかったと思います。シャンプー台とシャンプー台の間におなかが当たるようになって、段々とおなかが大きくなるのを実感していましたね(笑)。

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ー産後7ヵ月のときに日祝限定で職場復帰されていますが、妊娠中から産後の職場復帰のことはオーナーに相談されていたのですか。

 悪阻が落ち着いた妊娠4ヵ月頃、話し合いの場を設けてくれました。産前いつまで働き、産休はどれくらい取っていつ頃復帰したいかということについて、まず私の希望を聞いてくれました。私は「できるだけ早く復帰したい」と伝えました。オーナーの中村さんは私の希望を理解した上で、「出産後、やっぱりもう少し赤ちゃんと一緒にいたいとか、状況によって気持ちは変わるかもしれないから、その都度話し合っていこう」と言ってくれたんですね。個人の意思を尊重してくれる中村さんの考えがとても心強かったですし、ありがたかったです。

 9月に結叶を出産して、できれば1月から復帰したいと思っていたのですが、年度途中の入園はやはり厳しく、保育園に入ることができなかったんですね。4月入園に望みをかけていましたが、その選考にももれてしまって。認証の保育所にも当たりましたが、応募者多数でキャンセル待ちすらさせてもらえない状況でした。入りにくいとは聞いていましたが、まさかここまでとは思いませんでした。結叶のあずけ先がないので完全復帰はできなくなってしまいました。でも、美容室は日曜祝日の営業がありますし、そもそも日祝の人手が不足しており、幸い日祝であれば主人が結叶をみられるということもあり、4月から日祝限定で復帰することができました。

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ー今回の妊娠出産を経て、出産前と同じ職場に戻れるありがたさを痛感したそうですね。

 「美容師なら一度結婚や出産で仕事を離れても、手に職でまた復帰できるんでしょ?」と聞かれることもあるのですが、実際は出産前と同じ雇用形態で戻れるということはほとんどないのではないでしょうか。妊娠出産前は正社員でも、一度辞めて再就職のときはパートの形でないと美容師として働くことは難しいという話はよく聞きます。私は産休と育休で8ヵ月空いただけでも、最初の2週間はすごく緊張しました。かたや1日の多くは家で授乳して...という生活をしていたので、ひとりだけフワフワしていないかな?と気になりましたね。勝手知ったる場所に戻った私ですらそう感じたのだから、まったく知らない美容室や出産前と違う形態で働かなければならない人の場合、慣れるまでは大きな負担でしょうね。今回の経験で、独身時代からお世話になり、よく知ったオーナーもスタッフもなじみのお客さまもいる環境に戻れることがどれだけありがたいことなのかということを痛感しました。

ーオーナーの中村さんは、妊娠出産をされても、ママになっても働ける美容室にしたいという思いがあったのでしょうか。

中村さん:そうですね。生涯雇用をできる美容室を作りたいという理想があります。働く女性が増えている中で、妊娠や出産で一旦仕事から離れても、また戻って来られる環境を作っていかなくてはいけないと思っています。会社としてはまだまだなので、今後整えていきたいと考えています。

ー中村さんご自身がパパになった経験も大きかったでしょうか。

中村さん:確かに、子どもがいなかったらわからない経験でしたね。さく乳もそうですし、母親の大変さも。そういったことは、一応小さな子どもがいるので、わかっているつもりではいます。

ー今後結叶くんの保育園が決まって山下さんが完全復帰されたとき、山下さんにどんなことを期待されますか。

中村さん:まだ山下さんのお子さんは小さいので熱を出して休むこともあるでしょうし、重荷になってもよくないので、あまり求めすぎてはいけないと思っています。もしかしたら今年と来年とで状況や考え方も違うかもしれませんし、そのあたりもお互いプラスになるように、子育てと仕事とをうまく両立できる環境づくりについて話し合っていければいいですね。ママになったことで、ヘアスタイリストとして期待するところは多くあります。日々忙しくしているお母さんたちの気持ちにより一層寄り添えるようになるでしょうし、そこから深まるつながりもあるでしょうし。そういったところに期待しています。

ースイング・マキシを初めて使ったのは、日祝の勤務が始まる前ですか。

 そうですね。結叶が生後4ヵ月、年明けの頃に家でまず練習をしてみました。初めて使ったときは感動しましたね。産後すぐの頃、なかなか母乳が出ないのでマッサージをしたり手しぼりをしたりして無理矢理出していた時期がありました。手は疲れるし、服もびしょびしょになってしまうしで、しぼるということに抵抗があったんです。それが、スイング・マキシなら痛みもまったくなく、こぼれることもなく、さらにこんなに自然にラクにしぼれるんだ!と驚きました。授乳が軌道に乗ってからは母乳の出がよくて、分泌量が多すぎて息子が飲み切れないというときに役立ちました。息子が片方飲んでおなかいっぱいになってしまったとき、もう片方をさく乳します。少しさく乳すると張りがおさまり、おっぱいがカチカチになってしまったり乳腺炎になったりすることもなく、助かりました。

ー現在、11時〜19時の勤務中に2回さく乳しているとのことですが、どのようなタイミングでさく乳していますか。

 主に自分が担当しているお客さまが帰られて、次のお客さまの予約までの時間にさく乳しています。あとは、ほかのスタッフのお手伝いをしているときにちょっと時間が空くと「ちょっとしぼってきたら?」と言ってもらえるので、お店の裏の休憩スペースでサッとしぼらせてもらうこともあります。オーナーもほかの女性スタッフも気にかけてくれて、ありがたいです。以前、同じく美容師としてお店に立っているオーナーの奥さんが職場復帰後に乳腺炎で40℃近くまで熱が上がってしまったことがあったんです。そのこともあり、授乳ママふたりめの私はお店のみなさんにすごくサポートしてもらっていますね。

ー時短のためにさく乳器に工夫されていることがあるとか。

 はい。すぐにさく乳できるように自宅で母乳保存パックをセットし、そのままチャック付きのビニール袋に入れています。さく乳が終わったらそのまま取り出して冷蔵庫に入れられ、持ち歩きにも便利です。

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ーさく乳した母乳は次の勤務のときにご主人があげているのでしょうか。
 そのつもりでしぼっていたのですが。実は、哺乳瓶だと飲んでくれないんです。いろいろ試してみて、私がストロー付きのマグであげ たときはちょっとだけ飲んだんですけれど、主人があげるとそれも飲まなくて。幼いながらにも、おっぱいはママからもらうものという思いがあるのかもしれませんね。マグに麦茶を入れれば飲むんですけれど。離乳食が始まっていて、ちょうど1食から2食にしようかな...というタイミングのときだったので、飲まなかったら食べてもらおうと、主人と話しました。
 お店でさく乳した母乳は自宅に持ち帰り日付を書いて冷凍保存していますが、結局まだ一度も哺乳瓶から飲みません。日にちが経過したものは廃棄するようにしています。

ーお店から未来さんが戻った後は、結叶くんとどんな時間を過ごしていますか。

 帰宅が20時頃なのですが、最近は「ただいまー!」と帰ると、リビングで遊んでいても玄関までニコニコしながらハイハイで来てくれるようになりました。その顔を見ると、ホッとします。すごく嬉しいですね。その後すぐに授乳するのですが、いつもと違う飲みっぷりです。がぶがぶ飲んでいますね(笑)。

ー現在も完全母乳をされているそうですね。働きながらも母乳育児を続けてこられた理由をお聞かせください。

 最初から完母で!という思いを持っていたわけではなく、むしろすぐに働くつもりだったので、混合でいいかなと考えていました。足りないようなら足そうとミルクもストックしてはあったのですが、おっぱいの出がよかったということと、私が面倒くさがりということもあって(笑)。ミルクは準備が大変じゃないですか。母乳なら何も準備はいらないし、泣いたらすぐにあげられて、寝ながらでもあげられる。母乳のほうがラクですよね。のちのち母乳のほうがいいっていうことを聞き、じゃあ母乳でよかったのかなあ...と、そんな感じです。
 ひとつ後悔しているのは、さく乳の練習はしたのに、さく乳した母乳を飲ませる練習をしなかったことです。しぼってパックをして冷凍するところまではシミュレーションしました。それを解凍して飲ませる練習が必要でしたね。

ー母乳育児はいつ頃まで続けていきたいですか。

 正直いつまであげていいのかわからないですね。周りでは、1歳くらいがいいんじゃないか、という意見は多いですね。ただ、泣いているのにあげないということができるのかなあと思ってしまいます。

ー悩ましいですね。母乳育児のエキスパートである昭和大学の水野先生は「お子さんもママも満足いくまで」とおっしゃっているんですけれどね。いつ卒乳するかは、ふたりで決めればいいと。

 いつまで欲しがるんでしょうね。まだ手探りな感じですね。もしかしたら1歳になっても1歳半になっても、母乳をあげているかもしれませんね。

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*スイング・マキシ...スイング・マキシ電動さく乳器。家庭用

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◆山下未来さんが勤務する美容室
PUUR(ピュール)
所在地:東京都杉並区和泉3-13-22 深野ビル1F
☎︎03-5355-5598
営業時間:11:00〜20:00
定休日:火曜日
アクセス:永福町駅より徒歩1分
【公式HP】http://www.puur.jp/