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マイストーリー

Story vol.7

3人育児と早期復帰。実現できたのは、強い気持ちとまわりのサポートがあったから。

3人目となる次女の凛(りん)ちゃんを計画無痛分娩で出産した品村さん。上のふたりのお子さんのときには育休を取得したそうですが、今回は新規サービスの責任者として、自ら希望して産後2ヵ月で職場復帰されました。その背景には、家族のサポートに加え、職場で同じようにワーキングマザーとして活躍している同僚の協力が大きかったといいます。常に自分らしい選択をし、肩に力を入れず周囲を気持ちよく巻き込んでいく品村さん。今回は同僚である人事部の小泉さんにも同席いただき、お話を伺いました。
<プロフィール>

品村幸子さん
5歳の男の子と3歳と0歳の女の子の3児のママ。国内のホテルの予約サービスを提供する株式会社一休の国際事業部長。2014年10月30日に次女の凛ちゃんを出産し、産後1ヵ月から*スイング・マキシを使用。職場復帰後は、会社の会議室で搾乳し、搾乳した母乳は翌日に飲ませている。


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―無痛分娩を選択されたということですが、出産前後の様子をおしえてください。

 体調もよかったので、出産前日まで会社に出社していました。「では、産んできます!」といって、産休に入り翌日の朝から産院に入院しました。まずは、*LDR(陣痛、分娩、回復をすべて同じ部屋で行える病室のこと)に入り、バルーンを挿入し子宮口を開く処置をしました。その後、午前11時から促進剤の点滴と、背中に麻酔用のカテーテルを挿入し、正午くらいから陣痛が始まったと思います。子宮口が全開になるまでは、陣痛が感じられる程度に麻酔投入量を調整するので、陣痛の感覚が短くなっていくのもわかりました。主人に上の子どもたちを保育園へ迎えに行ってもらい、15時くらいには家族がLDRに集合し、義母、主人、子どもふたりが立ち会う中で、会話をしながらお産が進みました。「今から生まれるよー」といった直後に出産。激しい痛みを感じることはないけれど、赤ちゃんが生まれる感覚はありました。真っ赤な赤ちゃんが目の前に現れて、子どもたちは驚いたみたいです。ポカンと口を開けて無言でしたね。「あれ?生まれちゃったの?」って感じだったようです。その日は娘をそのまま新生児室にあずけて休み、翌朝に初乳をあげることができました。

―3人目のお子さんということですが、授乳は順調に進みましたか。

 軌道に乗るまでの授乳はなかなか大変でした。長男のときもそうだったのですが、くわえ方が浅く、すぐに乳首を痛めてしまいました。産後3日目くらいまでは手絞りで搾乳し、哺乳瓶であげることが多かったですね。その間は*ピュアレーン100を塗って保湿し、乳首ケアをしていました。退院直前くらいから少しずつ、直接授乳もできるようになっていきました。長男の出産時は初めてのことばかりで、特に授乳には手こずり、乳腺炎にもよくなりました。乳腺炎でパンパンに腫れたおっぱいをなんとかしたくて、産後1ヵ月のときに一度、桶谷式のおっぱいマッサージへ行きました。おっぱいマッサージを受け、授乳の方法も丁寧に教えてもらいました。フットボール抱きの方法や授乳クッションの使い方を学び、いろいろんな授乳のテクニックを身につけられたと思います。この経験もあり、ふたり目の長女のときはスムーズに授乳ができました。今回も乳首が傷ついて痛いのは、赤ちゃんの口が小さくて浅くくわえることが原因だとわかっていたので、深くくわえられるように練習しながら続け、だんだんと上手におっぱいを飲めるようになっていきました。

―退院後の生活はいかがでしたか。

 出産翌日から夫は海外出張で不在だったこともあり、退院翌日から保育園へ上の子どもたちを送ることに。徒歩10分くらいの距離なのですが、さすがに産後5日目の体には少々きつかったです。私が送りに行くと、保育園の先生もすごく驚いていました(笑)。主人不在から始まった生活は大変でしたが、実母が泊まり込みで世話をしてくれていたので、いろいろと助けてもらえたのは幸いでした。週末は上の子ふたりを主人が遊びに連れ出してくれて、次女とふたりで過ごす時間もかなりとれましたし、職場復帰後の1月から、4月に保育園へ入園するまでは基本的に義母がお世話をしてくれ、育児や食事、家の掃除などを常にサポートしてくれていました。

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―産後2ヵ月で復帰することはプレッシャーではありませんでしたか。

 それはなかったです。長男、長女のときにはしっかりと育休を取得していたので、違う経験をするのもいいなと思っていましたし、何より早期の復職は私自身の望みでもありました。今回の妊娠前から携わっていた海外予約サイトとの連携サービスという新規プロジェクトは、自ら手をあげて立ち上げたこともあり、妊娠がわかったとき、できることなら産後も早期復帰をして今のプロジェクトに戻りたいと思いました。一番の懸念事項は、産休明けの1月から翌4月の保育園入園までの3ヵ月間の育児サポートが必須ということ。私の実家は千葉にあるので、少し遠いこともあり、近所に住む義両親の協力を得られないかと考えました。そこで早速、義両親を誘って家族旅行を計画(笑)。旅行中に、今回の第3子出産については、産休後に職場へ復帰したいこと、そのためにサポートをお願いしたいことを伝えました。義両親とは、日頃からコミュニケーションはよくとっていることもあり、状況を理解し、サポートを快諾してくれました。「1〜3月は育児に専念するよ!」と義母がいってくれたうえに、結果的には、義父までもスケジュールを調整してくれ、義母とともに育児に協力する体制を、何も言わずに整えてくれました。こうして家族のサポート体制が整ったところで、会社側にも育休を取得せずに復帰したいという希望を伝えました。産休のみで復帰する社員は私が初でしたが、会社側も私の要望を受け入れてくれました。自らの希望で早期復帰を願い、それを家族や職場に受け入れてもらえたのは運がよかったし、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。スイング・マキシの存在も心強かったです! 

―職場復帰のために、搾乳器を導入されたのですね

 今回は早期復帰を予定していたので、搾乳器については妊娠時から電動タイプの使用を考えていました。スイング・マキシを使い始めたのは、産後1ヵ月からです。*ハンズフリーさく乳ブラを使うと、両手が空いた状態で一気に両方の胸から搾乳できて20分程の時間で右が150ml、左が100mlほどの量がとれたので、約2回分の搾乳ができました。3人目の出産で初めて電動の搾乳器を使用したのですが、短時間で一定量の搾乳ができることに驚きましたね。最初の頃は、子どもたちを寝かしつけた後、テレビをみながら搾乳をしていました。搾乳したものは、冷蔵庫で保管。哺乳瓶の練習も兼ねて、翌日の日中にお義母さんにあげてもらうようにしていました。

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―職場のサポートはどうでしたか?

 人事の小泉さんの存在がかなり心強いです。今回、私が2ヵ月で復帰するという相談をすると、窓が無く鍵もかけられる会議室で搾乳ができるよう調整してくれました。実は彼女が育休・産休を取得した第1号なのです。その後、私ともう一人も近いタイミングで取得し、長男の出産時は3人で同時に育休中だったこともあり、お互いの家を行き来したり、児童館や育児サークルなどの場所へ参加する時間を楽しんでいました。その後、同時期に復帰しましたが、最初のころはお互いに思ったような仕事を引き受けさせてもらえず、悩んだ時期もありました。今思えば、会社側もどこまで産後ママに仕事を割り振れるのかよくわからない状態だったのだと思います。そのような日々を乗り越えて、小泉さんは人事のポストに異動となり、私も少しずつ責任ある仕事を任されるようになりました。小泉さんはいろいろと改革をしてくれています。

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―会議室での搾乳を提案してくれるとは、すばらしいですね!

 今は15時から30分間、会議室で搾乳をしています。搾乳中の音も気にせず、安心して使えるので助かりますね。働く女性はトイレでの搾乳が多いと聞きますが、音も漏れるし、長時間トイレを占領してしまうのは気がひけるものです。今回、会議室を使わせてもらえたことは本当にありがたいことでした。今はランチを終えた後、ひと仕事をした後に搾乳し、それを冷凍庫に入れて保管しています。帰宅後は冷蔵庫に入れ、翌日にあげています。帰る頃にはおっぱいがパンパンですが、午後に1回、スイング・マキシで搾乳をすれば、乳腺炎にはならずに済んでいますね。一度、1泊2日の出張があり、搾乳器を持たずに行ったら乳腺炎になってしまいました。帰宅後、ひたすらおっぱいマッサージとこまめな授乳を続け、なんとか治すことができました。

小泉さん:育休を取得しないで復帰するのは、品村さんが初めてでした。産後3ヵ月目なので、搾乳する時間は必要だということになり、場所をあれこれ検討し会議室に行き着きました。今回の経験は、一つのロールモデルになったと思います。とはいえ、誰もが早期に復帰しなくてはいけないという流れにはしたくありません。出産も十人十色ですし、産後の働き方や復帰のタイミングもそれぞれ違うもの。正解は一つではないと思います。その上で、今後も早期復帰を考えている社員が出た場合には、希望をすれば同様の対応を提案していく予定です。

IMG_2590.JPG (搾乳器のモーター、電源類などは毎日持ち帰らず、オフィスの机の引き出しに保管している)

―ほかに、ワーキングマザー向けの制度改革はありますか?

小泉さん:最近定着してきたのはママ社員同士のランチ会や、出社時間を早めその分早く帰宅するといった時短勤務の調整や、復帰前面談でしょうか。復帰前面談は復帰する3ヵ月前から月に2回ほど、希望者には面談を行う制度です。託児費用の補助金を負担して欲しいと会社に申請して通りました。会社近くに託児所があるので、そこに預ける費用の補助として支給されています。このときの面談で復帰後の仕事について希望を聞いたり、社内状況もふまえ業務内容の検討をしていきます。託児に預ける経験もできるので、保育園へ預ける練習にもなり、ママたちも職場復帰への心の準備になるので好評です。そのほかにも、時短勤務で働く社員向けの保育料の補助制度があります。高額な保育料で苦労する現実を知ったからこそ、できたサポートですね。会社側もママたちの状況を理解できれば、適切なサポート体制を検討してくれます。もちろん、要求するからにはそれなりの仕事の成果を出すという前提での話です。ワーキングマザーが働きやすい環境を整えていく業務はすごくやりがいがありますし、楽しいですね。

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―働くママたちにとって励みになるご活躍ですね!

 私、4人産みたいと思っているんです。1人目を産む前から、社長にも家族にも公言していました(笑)。家族は多い方が楽しいと感じています。できれば女の子2人、男の子2人になるといいですね。姉妹って大人になってからもお互い仲良い関係を保ち、良き相談相手になれそうですし、兄弟はときにはライバルになり切磋琢磨できそうですよね。実現したらいいなと思います。意志を持ち、実現を願い動けば、周りの協力は得られるものだなと、今回の出産と復帰で感じました。やってみて違ったと思えば、そのときに軌道修正をすればいい。間違えた、失敗した、という時は、素直に過ちを認め、「すみません、できませんでした!」と周囲にお詫びし、そこからまた前に進めばいいと思います。今回の私の選択が誰かのヒントになればうれしいです。


*スイング・マキシ...スイング・マキシ電動さく乳器。家庭用
*LDR...L=Labor(陣痛)、D=Delivery(分娩)、R=Recovery(回復室)の頭文字で、別々だった各部屋を同一の部屋で行うシステムのこと。
*ピュアレーン100...乳首用クリーム。天然ラノリン100%、添加剤および保存剤不使用