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さく乳機ってなあに!?

赤ちゃんがNICUに入院している場合や赤ちゃんを預けて外出したり、職場復帰した場合など、赤ちゃんとお母さまが離ればなれになって直接授乳できない場合、さく乳が必要になってきます。また、乳首が痛いなどの授乳トラブルやお母さまが一時的に授乳をお休みしなくてはならないときに母乳分泌量を減らさないためにもさく乳が必要です。 さく乳器は、母乳育児を望まれるお母さまに全授乳期間を通じてお使いいただけるサポートグッズです。

電動タイプのほうが手動タイプよりも快適に、短時間で多くの母乳をさく乳することができるという研究結果もあります(*)。また、電動タイプはハンドルを上下に動かす手間がないので、疲労感が少なく、より快適にさく乳することができます。
お母さまのライフスタイルにもよりますが、ご自宅では電動を、外出先では手動を、というように使い分けされているお母さまもいらっしゃいます。

*早産児を出産した母親の搾乳方法についての検討
日本小児科学会雑誌 第111巻 第7号別刷

直接授乳の代わりにさく乳をする場合、母乳の分泌量を維持するため、または、乳汁うっ滞によるトラブルを防ぐためにも、きちんと乳房内の母乳を外に出す必要があります。そのため、手さく乳であればコツをつかむまでに練習が必要です。また手軽でお金もかかりませんが、肩こりや腱鞘炎に悩まされる方もいます。その点でも効率よく続けていくためにはさく乳器がおすすめです。
おっぱいの状態に合わせて、手さく乳をマッサージとして、さく乳器をさく乳目的に、組み合わせるのもおすすめです。

操作はとてもシンプルで簡単です。手動タイプのハーモニーは、さく乳口を乳房に当て、ハンドルを上下に動かすだけ。また、電動タイプのスイングやスイング・マキシは、ON/OFFボタンを押すだけでさく乳がスタート。メデラ独自の「*2フェーズさく乳テクノロジー」は2分間でリズムが自動で「刺激フェーズ」から「さく乳フェーズ」に切り替わりますが、手動での切り替えも可能です。「+」「−」のボタンでは、吸引圧を調整。9段階からお好みの吸引圧をお選びいただけます。初めに+ボタンを押してやや不快に感じるまで吸引圧を上げ、−ボタンで快適と感じるまで圧を下げるのが快適な吸引圧の目安です。

*2フェーズさく乳テクノロジー…赤ちゃんがおっぱいを吸うリズムを再現した、メデラ独自のテクノロジー。速い動きで母乳の分泌を促進する「刺激フェーズ」と、ゆっくり大きく吸引する「さく乳フェーズ」の2つの段階があります。

※製品の詳しい使用方法はこちらをご覧ください。

シンプルなパーツ構成なので、お手入れは簡単です。
通常のメンテナンスは、使用後に直接乳房や母乳に触れるパーツを家庭用の中性洗剤で洗うことと、一日一回の消毒でOKです。洗浄は食洗機の使用もできます。

<例>スイング部品一式

スイング・マキシ、スイング、ハーモニーはいずれも持ち運びができます。スイング本体の重さはわずか383g。大きさも直径約13cmとコンパクトです。アダプターだけでなく乾電池※でも作動するので、携帯に便利です。
※スイングは単三電池4本、スイング・マキシは単四電池6本

通常、さく乳は痛みを伴うものではありません。痛みを感じる場合にはさく乳口サイズや吸引圧の調整が必要です。ただし「直接授乳の時と同じように乳腺がツンとする」「最初乳首がピリピリした」という感想をいただいたことはあります。手動(ハーモニー)はハンドル操作で、電動(スイング・マキシ、スイング)は吸引圧ボタンでお好みの吸引圧を選べるので、刺激が強く痛いと感じたら調整してください。それでも痛みを感じるときには、さく乳という対処方法が適していない場合がありますので、母乳の専門家に相談してください。

病院・レンタル対応のシンフォニーは、母乳育児の専門家や助産師が推奨し、日本国内の多くの病院で使用されています。このシンフォニーと同様に 「2フェーズさく乳テクノロジー」を搭載し、ご家庭用に軽量でコンパクトな設計にしたのがスイング・マキシや、スイングです。

さく乳の間隔や母乳分泌量、またどれくらいの量のさく母乳をとるかによりますので一概に言えませんが、スイングシリーズをお使いのお母さまの平均的なさく乳時間は約5-15分が多いようです。

母乳育児のみの場合、平均的な授乳回数は8-12回/日と言われています。
母乳の量を維持するためには、母乳を出す(飲んでもらうかさく乳して外に出す)回数を極端に減らさないことが重要です。たとえばNICUに赤ちゃんが入院中で一日離れているとしたら、出産後2週間頃には8-10回/日程度のさく乳が必要です。その後、母乳の量がある程度確立してきた頃は6-7回/日程度です。日常的にさく乳を続ける必要がある場合には、時間を決めて行うと良いでしょう。仕事などで一時的に赤ちゃんと離れる場合、4時間以上授乳間隔が空くときは最低1回を目安にしぼりましょう。8時間以上空くときは3時間ごとを目安にしぼりましょう。
また、母乳を今よりも増やしたいときには、夜間1回も含めて1日に少なくとも6回以上さく乳するとよいといわれています。

同時に両胸の乳房をさく乳すると、さく乳時間が短縮(10分〜15分前後)できます。また、両胸を同時にさく乳することで射乳反射の回数が増え、さく乳できる母乳の量や、さく乳した母乳に含まれる脂肪分も増加することが研究により明らかになっています。母乳に含まれる脂肪分は赤ちゃんの成長にとって非常に重要な栄養です。

さく母乳は母乳ボトルや母乳保存バックに入れてさく乳した日付を記入し、冷蔵保存もしくは冷凍保存します。冷凍したさく母乳を赤ちゃんに与える際には、母乳成分を保つために冷蔵庫で一晩かけて解凍します。または温水(37℃以下)に母乳ボトルや母乳保存バ ックごとつけて解凍します。ビタミンやミネラルなど重要な栄養分を壊してしまうため、37℃以上の高温になる電子レンジや熱湯での解凍や再加熱は絶対に行わないでください。

室温(16℃〜26℃)で保存する場合は6時間以内、冷蔵庫(4℃以下)で保存する場合は5日以内、冷凍庫(-18℃〜-20℃)で保存する場合は6ヶ月以下、最長でも12ヵ月以内に赤ちゃんに与えることを推奨します。
解凍した母乳については、室温まで解凍したものは4時間以内に、冷蔵庫の温度まで解凍したものは24時間以内に使用してください。再冷凍はしないでください。但し、母乳にはその時の赤ちゃんの成長、状態に合わせた成分が含まれているため、なるべく早めに与えましょう。
なお、この目安は健康な正期産の赤ちゃんにさく乳した母乳を与える場合に参照してください。入院している赤ちゃんに与える場合には病院スタッフに確認をしてください。

シンフォニーの「さく乳フェーズ」を5分間使用した場合、16分間の直接授乳の平均量と同じ母乳量をさく乳できます(*)。快適な最大吸引圧 でさく乳した場合、1回のさく乳量の約80%が、最初の7分間でさく乳できます。

*Jacqueline CK, Leon RM, Mark DC, Donna TG, Michael L, Dorota AD and Peter EH
Importance of Vacuum for Breastmilk Expression
BREASTFEEDING MEDICINE Volume 3, Number 1, 2008

乳房の中に母乳が留まっていると、母乳をつくらないように働くFIL(乳汁産生抑制因子)というたんぱく質の濃度が高くなります。このため、乳房内に母乳が残らないようしっかりと授乳することが母乳量を保ち増やす上で重要です。そこで、赤ちゃんと一時的に離ればなれになるために授乳できない、赤ちゃんがしっかり飲めない、ということがある場合はさく乳器でさく乳をしましょう。